積水ハウスの年表13件を、中身で分けてみた。
米国の住宅会社に関わる動き7件、自分の事業を子会社に分けたもの3件、国内の会社への出資2件、次へ渡したもの1件。
13件のうち7件が、米国の住宅会社に関わる動きだ。買う、買い足す、そしてまとめる。その順番が年表にそのまま並んでいる。
4州、8州、そして16州
2022年1月、米国子会社のSekisui House US Holdingsが、オレゴン州・ワシントン州で住宅を売るHolt Homesを完全子会社にした。Holtの2021年の住宅売上戸数は695戸、売上高は362百万米ドル。発表には、これで米国の展開が4州になったと書かれている。
同じ年の6月には、テキサス州のChesmar Homesと金融サービスの関連会社3社の持分100%を、約514百万米ドルで取得すると決めた。Chesmarの2021年度の引渡しは2,082戸だ。
2023年7月、2017年に完全子会社にしたWoodside Homesが、アイダホ州ボイシのHubble Groupを取得したと発表した。Hubbleは36コミュニティ・約6,000区画を持つ。展開は8州になった。
2024年1月、16州で住宅を売るM.D.C. Holdingsを、1株63米ドル、総額約4,914百万米ドル(約6,879億円)で買うと決めた。MDCの2022年度の引渡しは9,710戸で全米11位。4月19日に買収を終え、取得価額は概算で約4,992百万米ドルになった。
買う側の子会社が、買われる会社と合併し、買われる会社のほうが残るやり方。株主には現金などが渡り、買われる会社はそのまま買う側の100%子会社になります。たとえるなら、看板はそのままに、お店のオーナーだけが入れ替わる形です。
事業稼働チャート
買ったあとに、1つにまとめた
2025年9月、Woodside・Holt・Chesmarの各グループの持分をMDCに集め、MDCを米国事業の持株会社にすると決めた。MDCは同じ月にSEKISUI HOUSE U.S., Inc.へ名前を変える。発表はこれを「One Company」と呼んでいる。
2026年1月6日、米国の住宅会社4社を1つにまとめるための再編が終わったと発表した。米国で迎えてきた会社を、ひとつの看板の下に集めたことになる。
買う、買い足す、まとめる。会社を増やすことと、増えた会社を1つにすることが、同じ年表の上で続いている。
日本では、事業を子会社に分けた
国内の動きは、自分の事業を子会社へ移す形が3件ある。仲介・賃貸の事業は積水ハウス不動産ホールディングスへ(2022年2月、移す資産316億円)、建設の事業は積水ハウス建設ホールディングスへ(2024年2月、18億円)、アフターサービスの事業は積水ハウスサポートプラスへ(2025年2月、対象事業の売上高13,580百万円)。
出資は2件。2023年2月に岐阜造園の議決権を9.36%から20.47%に上げて持分法適用関連会社にし、2025年3月には土屋ホールディングスと資本業務提携を結んで6.15%を取得すると決めた。
次へ渡したものも1件ある。2024年5月、持分法適用関連会社だった日本パワーファスニングの株式すべて(24.43%)を、442,000,800円でマルエヌへ渡すと決めた。相手の販売網で事業が広がることを理由の1つに挙げている。
積水ハウスの新規事業 年表
- 2021.12仲介・賃貸の事業を不動産の中間持株会社へ移すと決定仲介と賃貸の事業を、2021年11月に作った100%子会社の積水ハウス不動産ホールディングスへ移すと決めた。移す資産は316億円で、2022年2月1日に効力が生じる。継続中
- 2022.01米Holt Homesを完全子会社に米国子会社のSekisui House US Holdingsが、オレゴン州・ワシントン州で住宅を売るHolt Homesを完全子会社にした。2021年の住宅売上戸数は695戸、売上高は362百万米ドル。米国の展開は4州になった。継続中
- 2022.06米Chesmar Homesの持分を約514百万米ドルで取得へテキサス州の住宅会社Chesmar Homesと、金融サービスの関連会社3社の持分100%を、約514百万米ドルで取得すると決めた。Chesmarの2021年度の引渡しは2,082戸。継続中
- 2023.02岐阜造園を持分法適用関連会社に岐阜造園の株式355,500株を追加で取得し、議決権の割合を9.36%から20.47%に上げた。積水ハウス建設の各社との連携など、取引関係を強める。継続中
- 2023.07米Woodside Homesが米Hubble Groupを取得2017年に完全子会社にした米Woodside Homesが、アイダホ州ボイシの住宅販売会社Hubble Groupを2023年6月中旬に取得した。Hubbleは36コミュニティ・約6,000区画を持ち、米国の展開は8州になった。継続中
- 2023.12建設の事業を中間持株会社へ移すと決定建設事業本部が見ている事業を、2023年11月に作った100%子会社の積水ハウス建設ホールディングスへ移すと決めた。移す資産は18億円で、2024年2月1日に効力が生じる。継続中
- 2024.01米M.D.C. Holdingsを約4,914百万米ドルで買うと決定16州で住宅を売る米M.D.C. Holdingsを、1株63米ドル、総額約4,914百万米ドル(約6,879億円)で完全子会社にすると決めた。MDCの2022年度の引渡しは9,710戸で全米11位。継続中
- 2024.04M.D.C. Holdingsの買収を完了2024年4月19日(米国デンバー時間)に買収を終え、MDCは完全子会社になった。取得価額は概算で約4,992百万米ドル。継続中
- 2024.05日本パワーファスニングの株式24.43%を譲渡へ持分法適用関連会社だった日本パワーファスニングの株式すべて(議決権24.43%)を、442,000,800円でマルエヌへ渡すと決めた。相手の販売網で業容が広がることと、政策保有株式を減らす方針を理由に挙げる。継続中
- 2024.12アフターサービス事業を積水ハウスサポートプラスへ分けるアフターサービス事業を、2024年12月に作った100%子会社の積水ハウスサポートプラスへ移すと決めた。対象事業の売上高は13,580百万円で、2025年2月1日に効力が生じる。継続中
- 2025.03土屋ホールディングスと資本業務提携し6.15%を取得へ土屋ホールディングスと資本業務提携の契約を結び、普通株式1,585,800株(議決権6.15%)を取得すると決めた。継続中
- 2025.09米国の4社を1つにまとめる再編を決定Woodside・Holt・Chesmarの持分をM.D.C. Holdingsに集め、MDCを米国事業の持株会社にすると決めた。MDCは2025年9月にSEKISUI HOUSE U.S., Inc.へ名前を変える。継続中
- 2026.01米国4社の再編を完了米国の住宅会社4社を「One Company」にまとめるためのグループ会社の再編を終えた。継続中